入稿してますよ対談:斎藤ミツ×文尾実洋

ミツ いまさらですがはじめまして。斎藤です。今まで暗躍しておりました。そのためご挨拶が遅れてしまいました。今ようやく終わり、地上にもどってまいりました。
ミヒロ お久しぶりです、こんにちは。変わり映えないミヒロです。ミツさん、ほんとうにお疲れ様でした。
ミツ こちらこそ、こきつかってすみません。しめきり付近の日は私、本当に鬼畜でした。ミヒロさん痩せたよね、やつれたよね。
ミヒロ それはお互い様ですよ。ちゃんと食べてますか?最近は。
ミツ いやぁ、しめきり付近の時はほとんど飲まず食わず眠らずでした。なんでもったか、自分でもよくわかりません。
ミヒロ まさしく修羅場でしたねぇ。他のチームの動向とか、気にする暇もなく。
ミツ 自分たちのはてなダイアリーを更新する暇もありませんでした。
ミヒロ でも、対談をはてなにアップしてるチームは他にない……と思いますよ、たぶん。
ミツ 一部の皆様がたに何やらご心配をおかけしたようですが、我々のチームは一応仲良くやりました。本誌も無事、入稿したので、まずはめでたしということでしょうか。
ミヒロ めでたし!ですね。表紙も目立つ色合いで作っていただいて。
ミツ ピンクだしね。
ミヒロ すばらしくピンクですね(笑)。こんな感じです。

(クリックで拡大します)
ミヒロ ということで、タイトルは「腐女子の履歴書」です。
ミツ 私の華麗な人脈を駆使し、暗躍を重ねたので、ゲストの皆様は大変豪華です。内容をご紹介します。


腐女子の履歴書 耽美・やおい・JUNE・BLとの50年」
<<目次>>
50代対談:三田菱子(元JUNE小説家)×小谷真理(SF・ファンタジー研究家)

40代インタビュー:西炯子(マンガ家)
30代インタビュー:三浦しをん(小説家)
30代インタビュー:金田淳子社会学研究者)
20代インタビュー:司(ゲイ男性+腐男子
10代インタビュー:きゃぺ。(新世代愛読者)
歴代愛読者たち20人の「履歴書」50代〜10代/世代別・文化年表

ミヒロ 豪華ですねー!
ミツ 50代から10代の方々にインタビューさせていただきました。まず、50代はSF・ファンタジー研究家にして、先進的フェミニスト、日本初のコスプレイヤーでもある小谷真理さん。あい対するは、『鼓ヶ淵』などで未だに根強いファンをもつ、80年代「小説JUNE」の伝説的人気作家の三田菱子さん。なぜ、このお二人が対談しているのか、みなさん疑問にお思いでしょう。
ミヒロ そのヒミツは本誌を買って読んでください、ということで(笑)。
ミツ これは本誌初公開の大スクープなんです。では次に、40代は西炯子さん。
ミヒロ ウチは夫婦で西さんのマンガを読んでます。
ミツ 私も「JUNE」に初登場なさったときからのファンです。
ミヒロ なかなか他ではうかがえないようなお話をしてくださったのではないかと思います。
ミツ そうなんです。マンガを描き始めたきっかけから、今のBLに関することまで、いろいろお話ししてくださいました。全部を載せられなかったのが本当に残念です。それはどの方にもいえることなんですけれども。西さんは、本当に真摯に作品に向き合っていらして、その姿勢はほとんど修行僧のようでした。インタビューの最後は、まるで私の人生相談のようになってしまいました。それは載っていませんが。
ミヒロ 次は30代。お二人の方にお話を伺いましたね。
ミツ お一人は直木賞作家の三浦しをんさん。
ミヒロ 私は同い年で、似たような環境にいたはずなんですが、それだけにかえって違いを感じました。
ミツ BLに関するエッセイも多い三浦さんですが、今までにはなかったご自分がBLを読み始めた初期の時代のこと、今BLがどのような視線にさらされているのか、またそれについてのご自分のお考えなどをお話しくださいました。三浦しをんファン必読でしょう。
ミヒロ お二人目は、社会学研究者の金田淳子さんですね。
ミツ 金田さんは雑誌「ユリイカ」などで、対談はよくなさっているのですが、単独インタビューは今回が初めてです。
ミヒロ 私とはとても趣味があって、生き別れの姉妹なのではないかなんて話もしたんですが、そのあたりは残念ながらカットになりました。
ミツ こんなことまで言っていいの?!っていうくらい、ご自分の腐女子的過去を赤裸々に語ってくれた金田さんでした。
ミヒロ 本当にカットするのがもったいないくらい、赤裸々に色々と語っていただきましたね。さて、20代はゲイで腐男子なのに、非モテ意識のあるさん。
ミツ ゲイ男性はBLに対して反感を抱いているイメージがあるように思うのですが……。
ミヒロ 実際は、そういう人ばかりではない、という良い例でもあるし、20代という世代の特徴の表れかもしれないですね。楽しむ選択肢が増えてきた時代背景のなかで磨かれてきた感性というか。
ミツ それは10代のきゃべ。さんにも言えるかも。私などから見ると、まさに新しい世代のBL愛読者という感じでした。50代から10代まで通して読むと、本当にBL、女性、サブカルチャーをめぐる時代が良く見えてきます。次は20人の皆様の履歴書です。
ミヒロ いろいろな方にご協力を頂きました。ひとりひとりの個性がよく表れているのではないかと思います。
ミツ 本誌を読んでくださった方々には、巷で噂の腐女子とは、こんな人たちなのか。こんなにいろいろなんだ、と感じていただけるのではないでしょうか。
ミヒロ ということで、11月9日(日)は中小企業振興公社秋葉原庁舎に来ていただいて、買って読んでください!ぜひ!会場は、JR秋葉原駅中央改札口を出て右、徒歩1分です。

<<第七回文学フリマ>>
開催日 2008年11月 9日(日)
時間 開場11:00〜終了16:00
開催概要 ・文学作品の展示即売会
・出店サークル数 150以上→参加サークル一覧

・入場無料
・サークルカタログ無料配布(数に限りがあります)
・立ち読みコーナーあり
・第七回文学フリマ内で「講談社BOX 東浩紀のゼロアカ道場 第四回関門」が実施されます
会場 東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎 第1・第 2展示室
(JR線・東京メトロ日比谷線 秋葉原駅徒歩 1分、都営地下鉄新宿線 岩本町駅徒歩 5分)
文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント

ミヒロ スペースNo.B-64サークル名「BL・やおい 文学研究所」、第二展示室(2F)入口正面です。500円で、この内容は安いと思います。お買い得です。ぜひ一家に一冊(笑)。
ミツ ご購入いただけるのはお一人一冊になります。講談社BOX編集部と東氏がそう決めました。
ミヒロ ご友人の分もまとめ買い…とかしていただきたいところですが、残念ですね。
ミツ とり置きも通販もできませんので、ご注意ください。
ミヒロ 9日以降の取り扱いについては、何も現時点ではわからないのですが、いずれゼロアカ道場公式サイトで告知されることと思います。たぶん。
ミツ 何冊売れるかねぇ。
ミヒロ とりあえず、私の友人が何人かは買いに来てくれるらしいですが、どうなるでしょうねぇ。
ミツ 今までの文フリに来る人たちは、圧倒的に男性が多いということですが、「腐女子の履歴書」を機に、女子の方々や、普段同人誌に関心のない方々にも来ていただきたいですねぇ。
ミヒロ なかなか商業出版ではできない企画だと思います。この世に唯一の本ではないかと。
ミツ もしかしたら、私たちが内容的に一番不利なのかなぁ。
ミヒロ どうでしょう、私たちはたまたま「腐女子」でやりましたけど、他のジャンル?属性?で、こういう企画をやった本ってあるんですかね。そういう特殊性を面白がっていただけるといいんですが。
ミツ 今回の企画、相談した方たちには「腐女子たちは自分のことを語りたがらないから、アンケートには誰も答えてくれないのでは?」とご心配いただきました。たしかに、そういうイメージはあるのかもしれない。ナーバスな問題ですから。自分のセクシャリティに関わることだし。
ミヒロ そうですねー。性についてって、私のようにあけっぴろげな人もいれば、語りたくない・語ってはいけないという気持ちが強い人もいますしね。それは世代によっても違うし、同じ世代でも個人差が大きいように感じます。
ミツ 今回の20人の皆様は、我々の意図をくんでくださり、本当に正直にお答えくださいました。腐女子は「私たちのことは放っておいて!」という印象がありますが、実はそれは誤りなのかもしれません。
ミヒロ 今回のアンケートで、はじめてわかったことなども多かったです。いままで、こういったことを語る機会や場って、私の周りにはなかったなぁと思います。
ミツ これからはこまめに内容についてお話ししていく予定です。
ミヒロ よろしくお願いします。