第五関門の報告&「富女子宣言」



斎藤ミツです。
お久しぶりです……などという一言では到底すまないくらいご無沙汰してしまいました。こちらのはてながあることすら、忘れられているような気が……。
 
まずは、ゼロアカ道場第五関門ですが、斎藤ミツ、残念ながら関門突破はなりませんでした。
当日、私は、会場のスクリーンに、アニメーションを映し、かつ私自身はパネルを使ってプレゼンをするはずだったのですが……。それが機器トラブルで、アニメーションがスクリーンに映らなかったのです。
そこで! アニメーションに私のナレーションを付けました、幻の完全版を、You Tube にアップしました!! 
 
タイトルは「富女子宣言」。
アドレスは、以下の通りです。
 

 
みなさま! ぜひぜひ、ご覧下さいませ!!
 
 
前回第四関門では、多くの皆様のお力で、何とか突破できましたが、今回は私の力不足で、残念な結果になってしまいました。ですが、ゼロアカ道場、本当にいろいろと勉強になりました。
え〜このあたりのことは、後ほど、ミヒロさんとの対談という形で詳しくご報告&告白させていただく予定です。ゼロアカにおける私の相方、ミヒロさんは、現在、芸術活動に励んでおりまして、大切な本番の舞台を無事に勤め上げてから……というになりそうです。みなさま、しばしお待ち下さい。

完売御礼対談

ミツ 『腐女子の履歴書』ですが、おかげさまで500冊完売いたしました!
ミヒロ しかも、4時間で500冊ですよ。1分に1冊以上売れたってことですよね。すごい!
ミツ たしかに思っていたより、ものすごく忙しくて、せっかく買いに来てくれた方とろくにお話もできませんでした。
ミヒロ ご挨拶しなきゃいけない方とかいらしてたようなんですが、もう、あの時は軽くパニック状態というか、売ることで頭がいっぱいになってましたね。大変でした。
ミツ 始まる前は二人で「一段落したらお昼ごはん食べようね」とか言ってたんだよねー。実は私、ヒマになったら他のブースを見に行こうと思ってました。
ミヒロ 私も同じこと考えてました。まず完売しないだろう、2〜3時を過ぎたらヒマだろうと。
ミツ でもウチの売り場の設営はミヒロさんが全部やりました。私は見てるだけでした。
ミヒロ そりゃあ、同人活動歴長いですから(笑)。私の個人的なこだわりで、ポスターとか準備していきました。他のスペース(隣の「最終批評神話」とか)に比べて、やたら「同人誌即売会らしい」スペースになってました。それが意味のある行動だったかはわかりませんが。
ミツ いや、でもきれいな方がいいじゃない。私もなんか準備しなきゃなーと思ってたんだけど、個人的理由で手が回りませんでした。
ミヒロ 暗黙の連係プレーですかね?(笑)
ミツ たぶんミヒロさんが持ってくるだろうなーというのは、なんとなく思ってたんだけど(笑)。まさかポスターまで作ってくるとは思ってなかったよ。
ミヒロ 当然ですよ!(笑)本当は、ポスターを掲示するPOPスタンドも持っていくつもりだったんですが、(前に同人サークルで組んでた)相方の家に行ってしまっていて、持っていけませんでした。
ミツ そっか、それがあると完璧だったんだね。買いに来てくれた方たちですけど、男女半々くらいだったのかなぁ。
ミヒロ そうですね。他のスペースは両隣の様子くらいしかわからなかったですが、他のスペースに比べて、ウチは女性の比率が高かったような気がします。そうはいっても半々か、若干男性が多い位じゃないでしょうか。
ミツ でもさ、一点買いが多かった気がするんだけど、ウチのブースは。
ミヒロ そうですね。もしかしたら、普段は評論とか批評に興味がないような人が、腐女子というテーマや三浦しをんさんなどの豪華インタビュー陣に興味を持って、買ってくださったのかも。
ミツ あとみなさん、ご自分のブログとかで宣伝してくれましたから。
ミヒロ 嬉しかったですね。
ミツ わたしたち、どうしたんだ?っていうくらい、はてなダイアリーで情報公開してませんでしたから。なので、あんまりネット宣伝できてなかったよね。
ミヒロ ですねぇ。他のチームの様子はあまりチェックしてなかったですが、それでも他に比べてダントツに情報公開が少ないし、ネットユーザー向けのアピールとか特にしてなかったですね。それでも、ちゃんとあの場で売れたのが凄いと思います。
ミツ 今から思えば、もっとちゃんとやれば良かったなーと思います。そうしたら、もしかしたら普段腐女子やBLに積極的な関心のない方たちにも情報が届いたかもしれませんから。
ミヒロ どうなんでしょうね。結局、買っていった方たちは、それなりに元々関心がある方なのかもしれませんし、我々のチームは、たとえば2ちゃんねるの東スレッドの住人とかに媚びても、最初から意味がなかったかもしれないなとも思います。結果的には、正解だったのかな、と。
ミツ まあねー、あんまり周りの情報に振り回されてもしょうがないしね。買いに来てくれた方たちの買い方も、はじめの2時間くらいはほとんど中を見ずにサッと買っていかれる方が多かったのですが、後半は本を手にとってじっくり中を見てから買うか買わないかを決めている方が多かったようです。
ミヒロ 最初から並んでいた方たちは、たぶんゼロアカ道場自体に関心があって、事前にサイトや、当日設置された立ち読みコーナーやチラシで情報を得て、買うかどうかを決めていたんでしょうね。後になればなるほど、最初は買うつもりがなかったけど、内容などを見て買うことを決められた方が増えたような気がしますね。
ミツ 予備知識なく、その場で内容を見て買ってくださった方がいたのであれば、それはそれでとても嬉しいです。
ミヒロ ですね。それに、3時過ぎには売り切れるほど、たくさんの方が期待して買ってくださったというのが、何より嬉しいですね。
ミツ あの日、午後からは雨も降っていたそうなので、寒い中、外で長い時間お並びくださり、みなさま本当に感謝しております。
ミヒロ ありがとうございました!
ミツ 今回の関門は、私の人生の中でも本当に一番苦しかった………。
ミヒロ わたし、文学フリマの前日に美容院に行ったんですが、美容師さんにいきなり「お客様、ストレスとかあります?」って言われて、何かと思ったら小さい円形脱毛症ができてたらしいです(笑)。
ミツ そのストレス源の一つは私です。
ミヒロ いやいやいや。そんなことは(^_^;)。言われて、自分でもビックリしました。キツかったんだなーって。同人活動歴が長いって、先ほど言いましたけど、私も今までで一番キツかったシュラバでした。あんなに大変になるとは、9月初旬の頃には思ってなかったです。何が大変だったんだろうな。。。ミツさんは、華麗なる人脈を駆使されて、その連絡をとったりとか、とにかくお忙しそうでしたよね。
ミツ アンケートの回答をしてくれた方や、インタビューをお願いした方、他にもいろいろとお願いした方たちと、今から思えば一時に、三十人くらいの方たちと同時に連絡を取り合ったりしていたので。私は普段それほどメールのやり取りは頻繁にしないんですが、その時は朝起きるとメールが十件くらい入っていたりして、なにか凄いことになっていました。
ミヒロ 私は友人と連絡を取り合うのに、普段からメールを使ったり、メッセンジャーSkypeとか)を使っていたので、そういう大変さは感じなかったです。今、終わってから振り返れば、まぁ、あのドタバタも楽しかった……かな。キツかったけど(笑)。
ミツ そうなの?私はあのピークの時、深夜一人でゲラとか資料とか重い荷物を持ちながら道を歩き、「明けない夜はない、これもいつかは必ず終わる」と言い聞かせていました。
ミヒロ 確かに、あの頃は楽しいとか思う余裕は、私もなかったです。常に「あとちょっとー!あとちょっとー!」って唱えてました。でも、キツかったですが、ミツさんと一緒に、今回の本を作ることができて、すごく良い経験を積ませてもらったなと思います。ありがとうございました。
ミツ 私なんか、ミヒロさんに何度も、「同人誌を作るのってこんなに大変なの?!ミヒロさんって、いつもこんなの作ってたの?!」って聞いちゃったよね。私、同人誌を作ったこと、一度もなかったので。
ミヒロ そのたびに「ちがいます、今回の同人誌が特殊なんです。普通は、こんな大変な思いはしません。」って力説してました(笑)。普通、私が今まで作ってきたような小説の同人誌だったら、自分が原稿を書き終われば、それで済む話なんですよ!今回に匹敵するような大変さは、同人誌じゃなく、むしろ同人ゲームを作った時に味わいましたが、それでも今にして思えば大したことなかったなーと思います。
ミツ 同人ゲームをつくったことがあったの?
ミヒロ ええ、仲間内で、プログラム担当・シナリオ担当・イラスト担当・BGM担当・デバッグ担当と分担して、某年の夏コミで売りました。私は分岐シナリオ担当(主にバッドエンド)でしたが、一番大変なのはデバッグでした。その時ですら、(マイナージャンルだったっていうのもありますが)100か200完売して「すごい!ゲームって売れるんだね!」なんて言ってたので、今回の一日で500部完売は、ほんとに衝撃でした
ミツ 今回のことで自分が編集に向いていないことはよくわかりました。もう千枚の論文書けって言われた方が、何万倍も楽だった……。編集の仕事がこんなに大変だとは思いませんでした。私はもう二度と編集さんの悪口は言わないと心に誓いました。
ミヒロ 人によって、向き不向きはあると思いますけど、確かに大変そうだなーと思いました。本当にお疲れ様でした。
ミツ でも、これは本当に本当ですが、講談社BOX編集部側もゼロアカの各チームの人たちも、500冊完売するとは思っていなかったんですよ。たぶん。
ミヒロ そうですよね。誰もが想定外の事態でしたよね。私は、朝の自分のスペースの販売準備の時点で、机の上に300部強しか出しておかなかったんですが、それくらいあれば十分だろうと思ってたんですよ。嬉しい方向に予想を裏切られました。
ミツ ウチのチームは、東氏&太田氏の内容評価の得点はかなり抑えられるだろうというのは予想済みでした。まぁ、それを承知でああいう風に作ったんですけどね。あとは売り上げ次第かな。でも意外にあのようなイベントだと、皆さん記念に一冊ずつ全て買うのではないかなぁ、そうなると、売上数でもあまり差がつかないのかもしれない、などなどいろいろ考えてはいましたが、まさかこういう結果になるとは思いませんでした。
ミヒロ 朝の得点発表の時点で、売上で得点の差をひっくり返すのは難しいかなと思ったんですが、嬉しいことに、かなりいい勝負になるくらい、たくさんの方が買ってくださいましたね。完売(一般の方たちの評価)では3位ですから(笑)。
ミツ 綺麗事ではなく、500冊買ってくださった方がいたことが、一番うれしいですね。
ミヒロ 本当にそう思います。
ミツ 内容の評価について、東さんと太田さんから、「特にインタビューはあれだけの豪華なメンバーを集めているのに、内容が腐女子であること、もしくはBLなどの読みについてに始終してしまい、三浦しをんさんや西炯子さんなど、それらの要素がそれぞれの創作性にいかに影響しているのかまで突っ込んでほしかった、それが物足りない。さらに腐女子やBL・やおいの世界をいかに他の世界につなげるか、広げるか、そのような要素が自分たちには感じられなかった。」というようなご意見をいただきました。それらの指摘は、十分に納得できます。ただ、今回の同人誌はあくまで「腐女子の履歴書」ですから、内容もあえてそれに焦点をあわせ、他の要素はバッサリ落としました。物足りないと思われる気持はよくわかります。ですが、今回のコンセプトとしては、私はあえて他の要素は入れない方が良いと判断したのです。他の方からも、「あれだけの人たちにいろいろきいていながら、あの文字数、もしくはあの内容では、少々物足りない」とは指摘されました。まぁこれは今後の課題ですね。
ミヒロ 増補版とか出せたらいいんですが。
ミツ 他にも読んでくださった方たちの、感想やご意見が聞きたい!どうか忌憚のないご意見ご感想をお寄せくださると、本当にとてもありがたいです。あの同人誌が、やはりデータとしての意味しかないのか、腐女子やBLを知る上で意味のあるものとなっていたのか、実際に読んでくれた方たちのお声をお聞かせくださるとうれしいです。
ミヒロ ご意見ご感想は、当ブログのコメント欄か、こちらのメールアドレス(ミツ&ミヒロ二人に届きます)までお願いします。ぜひぜひ。
ミツ それで、肝心のゼロアカの結果ですが。既に講談社BOX編集部より発表がありましたが、残念ながらチームとしての突破はなりませんでした。そうなった経緯については、後ほど公式サイトの方で発表があるとは思いますが、斎藤ミツのみの突破となりました。
ミヒロ おめでとうございます!自分が落ちたことは納得してますし、本当にミツさんだけでも先に進めて良かったと思います。応援してます!がんばってください。
ミツ ありがとう。でも殴りたかったら殴っていいよ。
ミヒロ まさか!(笑)
ミツ なんか複雑ですねぇ。いろいろな意味で。素直に喜べないというか、なんというか。
ミヒロ 素直に喜んでくださいよ(笑)。当然の結果ですから。
ミツ なんか疲れすぎてて実感わかないんだよねー。ただ、応援してくださった&本を買ってくださった方たちのお力があればこその関門通過だと思います。ミヒロさんともいろいろありましたけど、得るものはいろいろありましたし、貴重な体験をさせていただきました。小谷真理さんにも、ピークの時に思わず弱音を吐きましたが、本を一冊作るということはやってみるととても勉強になると言われましたが、本当に勉強になりました。
ミヒロ 私も、インタビューということ自体、初めての経験でしたし、いろいろな考え方を学ばせていただいたり、いろんな立場の方の意見を知ったり、価値のある体験をさせていただきました。ありがとうございました。
ミツ いくつか、お問い合わせをいただきました在庫の件ですが、本当にないのです。実は、売れ残りが出るに決まっていると思っていたので、それを二人で買い取り、関係者の皆様やご希望の方にお分けしようかなぁと相談していたのですが、ぜんぶ売れてしまいました。本当に関係者の方への献本すらままならない状態なのです。本当にすみません。なるべくお知り合いの方たち同士で回し読みなどしていただければと思います。
ミヒロ 当日、完売後に会場でお問い合わせくださった方や、通販のお問い合わせを下さった方などが、本当にたくさんいらっしゃって、それだけ「読みたい!」と思っていただけたことが嬉しいですね。全ての方に読んでいただきたかった!私は、ここで脱落ですが、これからもゼロアカ道場は応援&注目していきますので、皆様もミツさんの応援を、よろしくお願いします!
ミツ ついに腐女子枠が一人になりました。今までなんだかんだといって腐女子枠二人でやってきたので、なんかすごくさみしいよ。まあ次はどうなりますかねー。いいかげん、なんか違うことやれと言われますが、たぶんこのままいくと思います。それでダメならその時さ。
ミヒロ ま、それがミツさんらしさだと思います。でも(?)期待はしてますので。来年2月でしたっけ、楽しみにしています。
ミツ 今回の同人誌制作にあたりましては、いろいろな方に冗談ではないくらいのご迷惑をかけてしまいました。周りが見えなくなって突っ走っていました私に巻き込まれて、ひどい目にあった皆様、本当に申し訳ございません。ただ苦労の甲斐あって、表紙ならびに本文のレイアウトやデザインに関しては、皆様に「同人誌のクオリティを超えている」とお褒めの言葉をいただきました。これはひとえにデザイナーの方の苦労のたまものです。我ながら、それに関してはすごく良かったと思っています。ねぇ?
ミヒロ 目立ちましたよね、あの表紙。中を見ても、ほんとにクオリティが高くて。オンデマンド印刷(一般的な印刷方法より質が落ちる印刷方式)だったのが、本当にもったいなかったです。
ミツ 講談社BOX編集部の方たちや太田さんなど、プロの編集さんの目から見て、どうだったのか、よければメールできかせてください。
ミヒロ では、そろそろ〆ましょうか。これまで応援してくださった、またご購入いただいた方、ありがとうございました。ミツさん、これからまた大変だと思いますが、がんばってください。
ミツ ミヒロさんも、これからいろいろやってくんだよねー。それを楽しみにしています。ゼロアカの次の関門ですが、もう一回同人誌作れって言われたら私は逃げるかもしれません。今回、私が関門を突破できたのは、自分の力ではなく、応援してくださいました皆様が生み出した幸運の賜物だと思います。次もできる限りがんばってみます。ありがとうございました。

<<明日のご案内&お願い>>

ミヒロです。とうとう明日ですね。直前にチェックする方もいると思うので、念のため。


11月9日 「第七回文学フリマ」 11:00〜16:00
入場およびサークルカタログ無料
東京都 中小企業振興公社 秋葉原庁舎(JR秋葉原駅 中央改札口を出て右 徒
歩1分)


サークル名「BL・やおい 文学研究所
スペースNo.B-642Fの入口正面
販売誌名『腐女子の履歴書』 500円 (目次など

会場の地図など、イベントの詳細は公式サイトでご確認ください。=>「文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント


ということで、明日はぜひ秋葉原においでくださいませ。
販売待機列の状況によっては、手際良い販売が求められるため、お一人お一人に丁寧なお礼を申し上げる時間がとれないかもしれません。申し訳ありませんが、ご了承ください。
また、イベント慣れしている方には言わずもがなかもしれませんが、できれば500円玉にてご購入くださると、たいへん助かります。釣り銭は十分に用意してあるつもりですが、念のため。


また、文学フリマ事務局代表の望月さまからの、当日ご来場・ご購入くださる方へのお願いを一部抜粋して転載いたします。詳しくはリンク先、および文フリ公式サイトをご確認ください。

2008-11-06
Q.同人誌は一人何冊まで購入できますか?
A.同人誌は、お一人様1種類につき1冊までのご購入とさせていただきます。


Q.文学フリマ以外(第七回文学フリマ終了後)で、東浩紀ゼロアカ道場に参加した方々の同人誌を購入することはできますか?
A.ただいま検討中です。


Q.結果発表は、いつ、どこで行われますか?
A.東浩紀点と太田克史点は、文学フリマ開始時に、東浩紀ゼロアカ道場ブースにて発表されます。
 また当日の13時と15時30分に、会場にて販売部数の中間発表を行う予定です。
 最終結果発表は、当日文学フリマ終了と同時に、東浩紀ゼロアカ道場ブースにて発表されます。
 その後、講談社BOXHPにても、結果は告知されます。


※当日会場ではスタッフの誘導・指示にご協力ください。混乱が起きた場合は販売を一時中止する場合もございます。


なお、当日の開場時から混雑の続く間は通常の入場導線とは別にゼロアカブースへの列を設ける予定です。
スタッフの案内に従い、お間違えのないようにお並びください。

ゼロアカ道場のサイトでは、東氏&太田氏による門下生への同人誌制作過程・突撃インタビュー動画が公開されているようですね。=>http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-box/zeroaka.html
……み、みてない。というか、まだ冷静に見る気分になれないのです(^_^;)。明日、結果が出て、落ち着いたらゆっくり見ようと思います。
それでは皆様、明日、会場でお会いしましょう。

”ケンカ腰の議論”の情けない真相(ミヒロ側)

> では、次は、ミヒロさん、お願いしますね。
はーい、というわけでミヒロです。もたもたしててスミマセン。もう木曜日か……orz

今回は「往復書簡」ということで、メールの返信という形で書かせていただきます。



> ●やっぱり、〈やおい〉〈BL〉〈腐女子〉だよ
そもそもの動機というか、ミツさんと組むことになった私たちの共通点がソレだったので、作る本のテーマは最初から決まっていたようなものでした。でも、組んだ直後から「ミツ編集の表紙と、ミヒロ編集の表紙で、リバーシブルな本にしますか?」なんて案が出るくらい、最初から意見が合いませんでしたね(^_^;)。
もちろん、その案は、第四回関門の目的から外れるのではないかということで、すぐに却下になりましたが。



> 私は当初、〈やおい・BL〉を、日本の文化史の中に位置づけて再検討する、という路線を考えた
これは難航しましたね〜。そもそもは、やおい・BLや腐女子が、門外漢な人々からすれば”わけがわからない””自分たちとは関係ない”存在・嗜好であると思われていることを覆そうという発想から生まれた路線でした。それが売り上げにもつながるのではないか、という打算もありましたね。



> ●使う言葉が全然違うわ……
私がネットをよく使うというのも、言葉の違いに影響があるのではないかと感じました。(もちろん、ネットが言葉づかいに大きな影響を与えたのは腐女子に限らないでしょうし、ネット以前以後で大きな違いが生まれているのは社会全般に言えることかもしれません。)



> これまでに読んできた〈やおい・BL〉もそれほど重ならず。
私の読んできた数が少なすぎたんですよね。私は、少年マンガなどから妄想をひろげる・パロディにする(二次創作する)ことが好きなので、最初から男性同士の恋愛という前提がある物語には、あまり興味が向かなかったのです。不勉強というか、「腐女子」を名乗ってゼロアカ道場に乗り込むには、おこがましかったなと、『腐女子の履歴書』を作り終えて思いました。ま、それを言ったら、両性愛者(セクシュアルマイノリティ)を名乗るのもおこがましくなっちゃうんですが。



> ミヒロさんはゼロアカに参加するに際してはじめて〈やおい・BL〉を批評対象と捉えるようになった
そもそも私は、ゼロアカ道場に入門して、はじめて批評ということを考えるようになったので、やおい・BL以前の問題でしたね。今でもそうですが、欲望に忠実に、突き進みながら考えるタイプなので、思考が追い付いてないんです。友人たちから「何も考えてないよね」って言われるような人間が、ゼロアカ道場に入門したこと自体、それこそ「おこがましい」ことだったのかもしれません。
なので、そういう意味でも、使う言葉がミツさんとかみ合わず、特に私は「言われていることは理解できるが、どう返答したらいいのか、さっぱりわからない。切り返していいのかもわからないし、こたえるべき適当な言葉が自分の中に見当たらない。」という状況に、しばしば陥りました。



> 私が、「論証のできていない一部の主観的見解では、批評としては使えんわ!!」と
これまで私が”批評”や”評論”に対して抱いていたイメージが「(一個人・一部の)主観的見解を一般論として展開しているに過ぎないのではないか」というもので、そのせいでゼロアカ道場に入門するまで興味が持てなかったので、そういうミツさんの姿勢は、すごく尊敬してます。ちゃぶ台は返されましたが(笑)。
しかし、あいかわらず私は知識がないので、体験と主観でしか語れないですね。



そんなわけで、同人誌を制作している時も、ものすごく言葉づかい(言葉の選び方)に苦労したのですが、今回の文章も、かなり悩みながら書きました。まともな文章で自分の意見を述べるなんて、大学を卒業した後は、ほとんどやらなかったので、頭の回路が錆びついてしまっているようです。同人誌を作り終えても、未だに改善されてないのが、なんともいたたまれません。
ですが、『腐女子の履歴書』は、そんな私ではなく、ミツさんが立案・企画された本ですので、みなさま、安心してお買い求めください。11月9日「第七回文学フリマ」中小企業振興公社 秋葉原庁舎 スペースNo.B-64にて、お待ちしております。

[「腐女子の履歴書」への道]

斎藤です。
腐女子の履歴書」についてコメントをお寄せ下さいましたみな様、励ましのお言葉など、ありがとうございました。
さて、我がチームは、あまりにも「はてなダイアリー」の更新が少なくて……。何せ、「打ち合わせしてます」の次が、いきなり「入稿しました!」ですから。斎藤の初登場さえ、入稿後……。というわけで、これからは、あまりにもお見せしていなかった、「腐女子の履歴書」完成への道のりを、ミヒロ さんと語っていこうと思います。あのとき、私は、内心こんなことを考えていました、というところを、二人の往復書簡のように。ちなみに、内容に関しては、事前打ち合わせはしていませんので、斎藤も、ミヒロさんが、これについて、どういう球を投げてくるのか、まったく分かりません。

●やっぱり、〈やおい〉〈BL〉〈腐女子〉だよ
私、斎藤は、そろそろ他の引き出しを開けてみせるべきか……という思いがちらっとよぎったものの……。やっぱり、〈やおい〉〈BL〉〈腐女子〉でぶっちぎる、という意志は変わらず。ミヒロさんとも、お互いに、それ系の本にすることは、ほぼ了解済みみたいなものでした。ただ、問題は、そのネタを、どのような視点で切るか、ということ。私は当初、〈やおい・BL〉を、日本の文化史の中に位置づけて再検討する、という路線を考えたわけです。実は、我がチームは、当初、この企画で進行していたのでした。

●使う言葉が全然違うわ……
初めての打ち合わせ。お互いに、ゼロアカで会うまで、まったく面識の無かった二人。相互理解をはかるべく、企画について話し合いをはじめたところ……。あまりにも、何もかもが違うので、しばし呆然。そりゃあ、差異はあるに決まっているのですが、同じ〈腐女子〉でも、こうまで違うものか、さらに違い方もいろいろありますが、まさに正反対なのですよ、我々。
やおい・BL〉の嗜好傾向についていうと、私はオリジナル、小説、商業マーケット作品中心(研究対象がそれなので必然的に)、ミヒロさんは、パロディ、マンガ、同人誌系。さらに年齢差もあって、これまでに読んできた〈やおい・BL〉もそれほど重ならず。
さらに私は、ずっと大学院で〈やおい・BL〉を研究してきた、ミヒロさんはゼロアカに参加するに際してはじめて〈やおい・BL〉を批評対象と捉えるようになった、というように。なので、使う言葉が、全然違ってくるのです。私は、学術的、研究業界的、反面四角四面で専門的でお堅い言葉で語りがちで、ミヒロさんは、パロディ同人女子的で、普通感覚、とてもユニークだけど主観的。お互い、言うことを説明したり補足したりしないと、通じなかったりすることもしばしば。
例えば、ミヒロさんが「〜〜は〜〜ですよ」と言うと、私が「その見解の主語は、だれっ! ミヒロさん個人? 腐女子一般? 同人系女子一般? ミヒロさんの周囲だけ?」、ミヒロさん「……」。で、私が、「論証のできていない一部の主観的見解では、批評としては使えんわ!!」と、ちゃぶ台をひっくりがえしていた(比喩ですよあくまで)わけです。

では、次は、ミヒロさん、お願いしますね。

入稿してますよ対談:斎藤ミツ×文尾実洋

ミツ いまさらですがはじめまして。斎藤です。今まで暗躍しておりました。そのためご挨拶が遅れてしまいました。今ようやく終わり、地上にもどってまいりました。
ミヒロ お久しぶりです、こんにちは。変わり映えないミヒロです。ミツさん、ほんとうにお疲れ様でした。
ミツ こちらこそ、こきつかってすみません。しめきり付近の日は私、本当に鬼畜でした。ミヒロさん痩せたよね、やつれたよね。
ミヒロ それはお互い様ですよ。ちゃんと食べてますか?最近は。
ミツ いやぁ、しめきり付近の時はほとんど飲まず食わず眠らずでした。なんでもったか、自分でもよくわかりません。
ミヒロ まさしく修羅場でしたねぇ。他のチームの動向とか、気にする暇もなく。
ミツ 自分たちのはてなダイアリーを更新する暇もありませんでした。
ミヒロ でも、対談をはてなにアップしてるチームは他にない……と思いますよ、たぶん。
ミツ 一部の皆様がたに何やらご心配をおかけしたようですが、我々のチームは一応仲良くやりました。本誌も無事、入稿したので、まずはめでたしということでしょうか。
ミヒロ めでたし!ですね。表紙も目立つ色合いで作っていただいて。
ミツ ピンクだしね。
ミヒロ すばらしくピンクですね(笑)。こんな感じです。

(クリックで拡大します)
ミヒロ ということで、タイトルは「腐女子の履歴書」です。
ミツ 私の華麗な人脈を駆使し、暗躍を重ねたので、ゲストの皆様は大変豪華です。内容をご紹介します。


腐女子の履歴書 耽美・やおい・JUNE・BLとの50年」
<<目次>>
50代対談:三田菱子(元JUNE小説家)×小谷真理(SF・ファンタジー研究家)

40代インタビュー:西炯子(マンガ家)
30代インタビュー:三浦しをん(小説家)
30代インタビュー:金田淳子社会学研究者)
20代インタビュー:司(ゲイ男性+腐男子
10代インタビュー:きゃぺ。(新世代愛読者)
歴代愛読者たち20人の「履歴書」50代〜10代/世代別・文化年表

ミヒロ 豪華ですねー!
ミツ 50代から10代の方々にインタビューさせていただきました。まず、50代はSF・ファンタジー研究家にして、先進的フェミニスト、日本初のコスプレイヤーでもある小谷真理さん。あい対するは、『鼓ヶ淵』などで未だに根強いファンをもつ、80年代「小説JUNE」の伝説的人気作家の三田菱子さん。なぜ、このお二人が対談しているのか、みなさん疑問にお思いでしょう。
ミヒロ そのヒミツは本誌を買って読んでください、ということで(笑)。
ミツ これは本誌初公開の大スクープなんです。では次に、40代は西炯子さん。
ミヒロ ウチは夫婦で西さんのマンガを読んでます。
ミツ 私も「JUNE」に初登場なさったときからのファンです。
ミヒロ なかなか他ではうかがえないようなお話をしてくださったのではないかと思います。
ミツ そうなんです。マンガを描き始めたきっかけから、今のBLに関することまで、いろいろお話ししてくださいました。全部を載せられなかったのが本当に残念です。それはどの方にもいえることなんですけれども。西さんは、本当に真摯に作品に向き合っていらして、その姿勢はほとんど修行僧のようでした。インタビューの最後は、まるで私の人生相談のようになってしまいました。それは載っていませんが。
ミヒロ 次は30代。お二人の方にお話を伺いましたね。
ミツ お一人は直木賞作家の三浦しをんさん。
ミヒロ 私は同い年で、似たような環境にいたはずなんですが、それだけにかえって違いを感じました。
ミツ BLに関するエッセイも多い三浦さんですが、今までにはなかったご自分がBLを読み始めた初期の時代のこと、今BLがどのような視線にさらされているのか、またそれについてのご自分のお考えなどをお話しくださいました。三浦しをんファン必読でしょう。
ミヒロ お二人目は、社会学研究者の金田淳子さんですね。
ミツ 金田さんは雑誌「ユリイカ」などで、対談はよくなさっているのですが、単独インタビューは今回が初めてです。
ミヒロ 私とはとても趣味があって、生き別れの姉妹なのではないかなんて話もしたんですが、そのあたりは残念ながらカットになりました。
ミツ こんなことまで言っていいの?!っていうくらい、ご自分の腐女子的過去を赤裸々に語ってくれた金田さんでした。
ミヒロ 本当にカットするのがもったいないくらい、赤裸々に色々と語っていただきましたね。さて、20代はゲイで腐男子なのに、非モテ意識のあるさん。
ミツ ゲイ男性はBLに対して反感を抱いているイメージがあるように思うのですが……。
ミヒロ 実際は、そういう人ばかりではない、という良い例でもあるし、20代という世代の特徴の表れかもしれないですね。楽しむ選択肢が増えてきた時代背景のなかで磨かれてきた感性というか。
ミツ それは10代のきゃべ。さんにも言えるかも。私などから見ると、まさに新しい世代のBL愛読者という感じでした。50代から10代まで通して読むと、本当にBL、女性、サブカルチャーをめぐる時代が良く見えてきます。次は20人の皆様の履歴書です。
ミヒロ いろいろな方にご協力を頂きました。ひとりひとりの個性がよく表れているのではないかと思います。
ミツ 本誌を読んでくださった方々には、巷で噂の腐女子とは、こんな人たちなのか。こんなにいろいろなんだ、と感じていただけるのではないでしょうか。
ミヒロ ということで、11月9日(日)は中小企業振興公社秋葉原庁舎に来ていただいて、買って読んでください!ぜひ!会場は、JR秋葉原駅中央改札口を出て右、徒歩1分です。

<<第七回文学フリマ>>
開催日 2008年11月 9日(日)
時間 開場11:00〜終了16:00
開催概要 ・文学作品の展示即売会
・出店サークル数 150以上→参加サークル一覧

・入場無料
・サークルカタログ無料配布(数に限りがあります)
・立ち読みコーナーあり
・第七回文学フリマ内で「講談社BOX 東浩紀のゼロアカ道場 第四回関門」が実施されます
会場 東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎 第1・第 2展示室
(JR線・東京メトロ日比谷線 秋葉原駅徒歩 1分、都営地下鉄新宿線 岩本町駅徒歩 5分)
文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント

ミヒロ スペースNo.B-64サークル名「BL・やおい 文学研究所」、第二展示室(2F)入口正面です。500円で、この内容は安いと思います。お買い得です。ぜひ一家に一冊(笑)。
ミツ ご購入いただけるのはお一人一冊になります。講談社BOX編集部と東氏がそう決めました。
ミヒロ ご友人の分もまとめ買い…とかしていただきたいところですが、残念ですね。
ミツ とり置きも通販もできませんので、ご注意ください。
ミヒロ 9日以降の取り扱いについては、何も現時点ではわからないのですが、いずれゼロアカ道場公式サイトで告知されることと思います。たぶん。
ミツ 何冊売れるかねぇ。
ミヒロ とりあえず、私の友人が何人かは買いに来てくれるらしいですが、どうなるでしょうねぇ。
ミツ 今までの文フリに来る人たちは、圧倒的に男性が多いということですが、「腐女子の履歴書」を機に、女子の方々や、普段同人誌に関心のない方々にも来ていただきたいですねぇ。
ミヒロ なかなか商業出版ではできない企画だと思います。この世に唯一の本ではないかと。
ミツ もしかしたら、私たちが内容的に一番不利なのかなぁ。
ミヒロ どうでしょう、私たちはたまたま「腐女子」でやりましたけど、他のジャンル?属性?で、こういう企画をやった本ってあるんですかね。そういう特殊性を面白がっていただけるといいんですが。
ミツ 今回の企画、相談した方たちには「腐女子たちは自分のことを語りたがらないから、アンケートには誰も答えてくれないのでは?」とご心配いただきました。たしかに、そういうイメージはあるのかもしれない。ナーバスな問題ですから。自分のセクシャリティに関わることだし。
ミヒロ そうですねー。性についてって、私のようにあけっぴろげな人もいれば、語りたくない・語ってはいけないという気持ちが強い人もいますしね。それは世代によっても違うし、同じ世代でも個人差が大きいように感じます。
ミツ 今回の20人の皆様は、我々の意図をくんでくださり、本当に正直にお答えくださいました。腐女子は「私たちのことは放っておいて!」という印象がありますが、実はそれは誤りなのかもしれません。
ミヒロ 今回のアンケートで、はじめてわかったことなども多かったです。いままで、こういったことを語る機会や場って、私の周りにはなかったなぁと思います。
ミツ これからはこまめに内容についてお話ししていく予定です。
ミヒロ よろしくお願いします。

ミツさんは忙しい。

今まで打ち合わせでした。
だんだん話すことが絞られ具体的になり、打ち合わせにかかる時間は短縮され、あとの時間は各自でガリガリバリバリ黙黙粛粛とがんばるだけ、という感じに進んでおります。
で、ミツさんですが、現在華麗なる人脈を駆使するため、日夜、真っ赤に焼けた鉄の靴で死の舞踏をしてらっしゃいます。おいたわしや。
…後半はともかく、前半の華麗なる人脈というのはホントです。期待しててください(*゜▽゜*)ノ
え?私?私だってイロイロやってますよぅ。やだな〜お客さん。